米国大統領選挙に向けた与党・民主党の党大会が、日本時間20日午前に開幕する。米国・イリノイ州シカゴの会場周辺では、バイデン政権のイスラエル支援に抗議する大規模なデモが行われている。現地の米国・シカゴから中継で伝える。民主党大会の会場のすぐそばで開かれている抗議デモには、およそ1万5000人が参加している。パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘をめぐり、イスラエルへの支援を続けるバイデン政権に対し、若者らが抗議の声をあげている。今回の民主党大会では、若者からの支持を得ているハリス副大統領が、ガザ情勢についてどのように訴えるかも注目。日本時間20日午前から4日間の日程で開かれる民主党大会のテーマは、「国民のため、未来のため」。民主党は、米国史上初の女性大統領を目指すハリス副大統領のもとで結束を訴え、共和党のトランプ前大統領に勝利するため、弾みをつけたい考え。党大会では、ハリス氏と副大統領候補のウォルズ氏が指名受諾演説を行うほか、バイデン大統領やオバマ元大統領も演説する予定。また、事実上の選挙公約となる党の政策綱領も採択される見通しで、バイデン政権のイスラエル支援に抗議するデモ隊もハリス氏の演説や綱領の内容を注視している。デモ参加者は「米国はパレスチナ人虐殺に資金を提供をしている。虐殺への資金提供を止めるのは私たちの道義的責任だ」と話す。最新の世論調査では、ハリス氏がトランプ氏をわずかにリードしていて、民主党としては、党大会で勢いを増すことができるかが焦点。