ワールドシリーズ優勝を勝ち取ったロサンゼルス・ドジャース。大谷が予てから口にしていた大いなる夢までの軌跡を果てなき思いとともにたどる。先週土曜日に開幕したワールドシリーズ。相手は主砲アーロン・ジャッジ選手要するヤンキース。第1試合、8回に大谷は第4打席でフェンス直撃の2ベースヒット。さらにエラーの間に3塁へ。これがワールドシリーズ初ヒットとなった。その後、延長10回にサヨナラのチャンスでフレディ・フリーマンが初球をサヨナラ満塁HRを放ち劇的勝利でドジャースが初戦を制した。第2戦、日本人3人目の先発マウンドに立った山本由伸が、7回途中4奪三振被安打1とヤンキース打線を抑えファンはスタンディングオベーション。その裏で大谷はフォアボールで出塁するも、左肩を負傷。トレーナーに支えられるようにしてベンチ裏へ。その後4-2でドジャースが2勝目を上げた。ケガで離脱が心配されるなか、第3戦で大谷はケガを押し出場。この日はノーヒットで終わったが、フリーマンのHRなどにより3連勝。ワールドシリーズ第4戦は、絶好調のフレディ・フリーマンがワールドシリーズ史上初となる6試合連続HRを放ち、大谷は13打席ぶり負傷後初ヒットをマーク。しかしヤンキースの反撃が止まらず11-4でヤンキースの勝利となった。
おととい日本・アメリカが熱狂した運命の一戦。平日の朝8時半頃、渋谷のスポーツバー「Fields」にはすでに多くの人がいた。第5戦の始球式には松井秀喜さんが登場。スポーツバーには、大谷のモノマネ芸人が登場。1回裏、アーロン・ジャッジがワールドシリーズ初HRを放った。この一打からヤンキース打線が爆発。3回までに3本のHRが飛び出すなどリードを5点に広げた。ドジャースは5回、ジャッジのエラーをキッカケに満塁のチャンスを作ると、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデスのヒットで一挙5得点で同点に追いついた。8回に大谷の第5打席で打撃妨害の判定で出塁し満塁のチャンスとなり、ベッツの犠牲フライでドジャースが勝ち越しに成功。点差を守りきりドジャースが4年ぶり8回目のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。激闘の余韻もそのままに世界一の証が掲げられるとドジャース9も喜びが爆発。そして今季最後のシャンパンファイトが行われた。大谷は「素晴らしい最後を迎えられて最高のシーズンになった。怪我した直後ワールドシリーズは無理かと思ったが、その後の処置も含めて必要だと言ってくれのが一番嬉しかった。最後までプレーしたいという気持ちにさせてくれた」などとコメント。