テキサス州議会下院議員のジェームズ・タラリコ氏は今全米が注目する民主党の期待の星。多くの政治家と一線を画し愛と思いやりを語る。牧師を目指して神学校で学んだ経験もあるタラリコ氏は、トランプ大統領を支える共和党の政治家のようにキリスト教の教えを前面に押し出しつつも人工妊娠中絶を容認しLGBTQの権利を擁護するなどリベラルな政策を掲げる。アメリカが直面するのは保守対リベラルの左右の分断ではなく、富裕層による政治支配という上下の分断だというのが持論。富裕層や大企業は批判の矛先をそらすために左右の対立を煽っていると主張する。過激な言葉は使わず社会の結束を訴えている。意見の異なる人を攻撃的な言葉で批判する政治姿勢への嫌悪感がタラリコ氏の人気を押し上げている。オバマの再来と呼ばれるタラリコ氏は11月の中間選挙の連邦議会上院選に向けテキサス州の民主党予備選に出馬、今月3日に勝利し正式に民主党候補に決定した。タラリコ氏は無党派層だけでなく共和党支持者からも評価され始めており、保守地盤の強いテキサスで民主党候補として38年ぶりの歴史的勝利も現実味を帯びている。トランプ大統領は共和党に候補者の一本化を求め、過激左派の対抗馬を断固として排除すると警戒感をあらわにしている。
