株高の背景にあるのがアメリカの中央銀行に当たるFRB(連邦準備制度理事会)が。近く利下げに踏み切るとの期待。リチャード・クラリダ元FRB副議長に聞く。クラリダ氏は「米国経済の現状について今年後半に利下げは2回あり得るとする。こうした利下げへの期待が米国や日本の株価を押し上げている。このところ記録的な上昇が目立つ日経平均株価だが、それでも過去10年を振り返ると米国の代表的な株価指数であるS&P500の値上がりには実は勝てていない。一方で11月のアメリカ大統領選挙には注意が必要で、特に支持率で優位に立つトランプ前大統領がアメリカの雇用を支えている移民の流入規制や関税の引き上げを主張している点が気がかり」などと話した。