日本経済新聞・山田剛氏の解説。アダニは創業者のゴータム・アダニ会長62歳が1代で築き上げた巨大財閥。港や火力発電所、空港建設そしてセメント、太陽光発電などエネルギーとインフラを一手に担っている。モディ首相と同じ西部グジャラート州の出身で政府との緊密な関係が指摘されてきた。今回の容疑はアダニ会長やグループ幹部が嘘の説明で米国の投資家からお金を集めたと指摘。その過程でアダニが巨額の利益を生む太陽光発電事業を受注するためにインド政府幹部に2億5000万ドルおよそ390億円を超える賄賂を贈る約束をしたとしている。容疑には根拠がないと疑惑を否定。しかし投資家には不安が広がっておりグループ企業の株価は一時20%から40%下落。アダニ・グループを巡る国、企業の対応を紹介。アダニ・グループは昨年1月にも米国の投資会社から不正会計疑惑を突きつけられている。山田さんは「モディ政権とアダニの関係はこれまでも度々と問題視されている。アダニはトランプ大統領の復活を見届けて米国で総額100億ドルにも及ぶエネルギーインフラ関連事業の投資計画を発表している。来月まで待つとインドとの関係も悪くないトランプ氏が大統領に就任、司法当局に圧力をかけるとか介入したりするのではないかと予想する専門家もいる」などと話した。