2023年のノーベル平和賞はイランの人権活動家 ナルゲス・モハンマディ氏に決定した。モハンマディ氏はジャーナリストとして活動するとともに、人権擁護センター副代表などを務め、女性の権利擁護や死刑制度の廃止などを訴えている。しかしこうした活動が治安を脅かしたなどとして何度も逮捕され、現在も刑務所で服役中。イランでは去年9月、女性が公共の場で着用を義務付けられているヘジャブの被り方が不適切と逮捕された女性が死亡。警察による暴行を疑う抗議デモが各地に広がった。デモの参加者550人以上が死亡したとの指摘もある。モハンマディ氏は獄中からSNSに投稿し、メディアに寄稿したりしてデモへの連帯を示し、政権側を繰り返し避難した。2年前の映像では「私達は勝利を確信している 平和と人権のため力を合わせよう」などと述べていた。モハンマディ氏のSNSには家族のメッセージが投稿された。