核施設を攻撃されたイランがイスラエルへの報復を開始した。イランは「軍事施設や空軍基地など数十か所を標的に攻撃を行った」との声明を発表。イランの首都・テヘランに走った閃光。イスラエル軍による攻撃の瞬間とみられている。テヘラン州では78人が死亡、329人がけがをした。「イランの核開発を阻止するため先制攻撃を行った」としたネタニヤフ首相。イランの原子力機関は「ナタンツにある核施設が被害を受けた」と発表。イスラエル軍は「イランの核施設や軍事施設など100か所以上を攻撃した」とし、イラン国営メディアは「軍トップや核分野の科学者らが殺害された」と報じている。外務省によるとイランに住む日本人は約380人。日本政府はイランとイスラエル全土の危険情報を渡航中止勧告にあたるレベル3以上に引き上げた。アメリカ・トランプ大統領はイランの核兵器保有を防ぐためウラン濃縮の停止を要求してきたがイランは「ウラン濃縮活動は平和利用が目的」と主張。アメリカ国務省は11日、イラクのアメリカ大使館の一部職員に国外退避を命じた(AP通信などによる)。12日、IAEAはイランに対し非難決議を採択。イランは対抗措置としてウラン濃縮活動を拡大する方針を発表。翌日イスラエルが攻撃に踏み切った。今回の攻撃をアメリカは把握していたのか、早稲田大学・中林美恵子教授は「あえて止めなかったかもしれないという言説も飛び交っている」などと話した。