世界のレスランランキング1位に輝いたシェフ・ヴィルヒリオ・マルティネスは、ペルーのアンデス高地で地元農民とともに伝統的な方法で200種近い作物を作っている。種の保存にも取り組み、これまで250種を超える固有の植物や薬草を採取した。工芸品の染色などにも利用し、利益を地域に還元してきた。アンデスの先祖代々の知恵を持ち、環境に負荷をかけず作物を育てるクレト・クシパウカルに出会ってからこの取り組みを始めた。収穫できる作物がない雨季には、トウモロコシやジャガイモの保存食を食べる。ヴィルヒリオは日々、この地の思想を料理で表現している。