きょうのテーマは「中国のレアアース覇権」。中国の北部・内モンゴル自治区はモンゴル文化をテーマにした宿泊施設や飲食店が数多くあるほか、市街地を出ると草原が広がる。観光業に加え地域を支える主要産業が、「稀土」と書くレアアース。関連産業が盛んだという包頭市では、至る所で「世界のレアアースの都」の文字が目に付く。市内を貫く「レアアースストリート」は、国家が指定する産業開発区「レアアースハイテク区」に位置している。包頭市は世界最大のバヤンオボー鉱区を擁し、多くの住民がレアアース関連産業に従事している。この市だけで関連企業数は270社にものぼり生産能力は10万トンを超え、世界の6割近くを占めるとされている。今年に入り中国政府が日本への輸出管理を強化したことについて、住民は「友好的ではないので輸出すべきではない」などと語った。日本にとって輸出量全体に占める中国の比率は、2010年代前半の事実上の禁輸措置などを受けて急減。しかし50%を下回ることはなく、近年は上昇傾向にあった。日中関係筋によると、1月の対日措置以降レアアースの輸出許可は下りているが、許可件数は絞られている可能性があるという。今やレアアース覇権国となった中国だが、そのきっかけは中国の経済成長の基礎を作ったとう小平氏だったという。
