愛国教育を推進するロシアで、多くの子どもたちが軍事トレーニングに取り組む愛国軍事キャンプを取材。ロシア・モスクワ中心部から車で約5時間のキャンプ場。日本の中学・高校にあたる少年少女たちが軍事トレーニングを受けていた。この場所は、ロシア各地にある愛国軍事キャンプの1つ。ウクライナ侵攻後、プーチン政権は、愛国教育の予算を大幅に増やし、こうしたキャンプの新設や支援にも力を入れている。キャンプには夏休み中の子どもたち100人以上が参加し、さまざまな軍事トレーニングを受けながら、軍隊式の集団生活を送っていた。スポーツやサバイバル訓練、歴史学習を通じた愛国心教育なども行われるキャンプ。責任者は「あくまで教育施設だ」と強調しつつ、「将来の兵役にも役立つ」と話す。ウクライナ侵攻が長期化する中、愛国軍事教育を重要視するプーチン政権。去年から高校での基礎的な軍事訓練も義務付けられた。子どもたちが将来、ウクライナで戦うことも想定しているのか聞くと、教官は「その質問には答えられない。ただ言えるのは、愛国教育は常に重要であり、今後も重要であり続ける」と述べた。