14日、ゼレンスキー大統領はアメリカのウィトコフ特使と和平案を巡り協議した。協議は5時間以上に及び、15日も引き続き行われる予定。ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍とロシア軍が対峙する現在の前線に沿って停戦することが公平な選択肢との考えを示した。現在、アメリカが提案する和平案では、ドネツク州からウクライナ軍を撤退させ、その一帯を中立の自由経済地域とする構想が盛り込まれているが、ゼレンスキー大統領は「一方的な撤退は公平性を欠く」と否定的な考えを示した。また、ウクライナ側の妥協の一つとして、NATO加盟を断念する用意があると明らかにした。代わりに、米欧などから法的な拘束力を伴う安全の保証を受けることを要求している。トランプ大統領は、ウクライナに圧力をかける構えを見せており、今回の協議で両国が和平に向けた条件で折り合うことができるかが焦点となる。
