、東京五輪で銀メダルを獲得したバスケットボール女子日本代表・高田真希(34歳)を特集。きょうとあすの2日間で、高田真希の特集を伝える。パリ五輪で見せたい姿について、高田真希は「スリーポイントも今の自分の武器になっているので、積極的にやっていきたい。自分の一番の役割はディフェンスとリバウンドだと思っているので、体を張る姿を見てほしい」と語った。2009年に初めて日の丸を背負ってから15年、五輪は3大会連続の出場となる高田真希は、「初めてリオ五輪で出場した時も、緊張すると思ったらすごく楽しかった。それは自分にもちろん自信もあったし、“楽しもう”と思ったことがすごく大きい」と語った。代表生活15年の中で印象に残っていることは、日本代表のキャプテンとしてチームを牽引し、史上初の銀メダルに輝いた3年前の東京五輪。高田真希は「うれしかったし、バスケやってきて良かった。苦しい時を乗り越えてきて良かった。本当にいろんな感情が芽生えた」と語った。3年前の当時を、高田真希に漢字一文字で振り返ってもらった。高田真希が書いた漢字は「信」。その意味について、高田真希は「トム・ホーバスHCが常々、『信じる、ビリーブ』と言っていた。『あなたは、これが得意だから積極的にしなさい。自分の力を信じて迷わずに2回でも3回でもシュートを落したとしても、君はスリーポイント得意なんだから、その力を信じて』と言っていた」と語った。東京五輪の前、日本の戦力評価は出場12チームのうち下から5番目の8位だった。それでもトムホーバスHCは「東京五輪は金を取りたい」と話していた。高田真希は「五輪に出るだけでも大変だったのに、メダルも取ったこともないのに、いきなり金メダルと言われた時は正直、マジかと思った」と語った。東京五輪の前、日本の戦力評価は出場12チームのうち下から5番目の8位だった。それでもトムホーバスHCは「東京五輪は金を取りたい」と話していた。金メダルを取るためにトムホーバスHCが取り入れたのは、現在、男子代表でも取り入れているスリーポイントシュートを軸にした戦術。高田真希も、この戦術を信じ続けたという。すると、東京五輪で日本が放ったスリーポイントは190本、成功率は38.4%。これらは東京五輪出場国の中でトップだった。信じ抜くことで手にした初の快挙について、高田真希は「(トムホーバスHCは)『周りの力も信じて、1人じゃないよ』、選手・スタッフ・ファンの人もそうだし、『力を信じて』と常々言っていた。本当に信じた結果なのかなと思います」と語った。高田真希らとともに戦った指揮官・トムホーバスHCは「東京五輪の試合は、選手たちの顔がすごく喜んでいた。楽しくバスケをやった。僕もそれを見て“いいな、楽しくやった方がいいな”と思って、選手たちから勉強になった」と話す。高田真希は、“自分を信じて大舞台を楽しむこと”はパリ五輪に挑む今も変わらないという。パリの舞台で求めるものについて、高田真希は「もちろん金メダルも目指すが、先を見すぎても足をすくわれる。今まで培ってきた『信じる』ことが重要になってくる。パリ五輪では金メダルを目指します。皆さん応援よろしくお願いします」と語った。