あす招集される臨時国会について徳橋政治部デスク「なにがいつもと違うのか。1つは選挙期間中に国会が招集されること。現在衆議院長崎4区、参院の徳島高知選挙区の補欠選挙が行われている。今度の日曜日に投票が行われる。こうした国政選挙の期間中に国会が招集されるのは21年ぶりのこと。従来であれば首相の所信表明演説は初日に行われるが選挙後の週明けに行われることになった。2つの選挙ともに与野党がぶつかる選挙区となっていて各党の幹部が相次いで現地入りして激しい選挙戦となっている。2つの議席とももとは自民党のもので与党としては2議席とも確保した。一方、野党としても立憲民主党などは議席奪取に総力をかけている。この選挙では岸田首相の解散戦略や国会論戦に影響がでるとみられている。今回の国会では最大の論点は経済対策ということになる。政府は月内にも対策をまとめ補正予算案を国会に提出したいとしている。岸田首相はここのところ税収が増えたということで国民に還元したいとしていて、所信表明演説では減税も念頭に具体策の検討を表明する見通し。増税論議ばかりが注目される政権のイメージを転換したいのではないかという指摘もある。与党内では所得税の現在を求める意見もあるという。一方、野党側は各党が独自の対策をまとめていて、現金給付や社会保険料の引き下げ、ガソリン税のトリガー条項凍結解除などを求めるという。衆院の任期は4年だが、この10月で折り返しを迎える。岸田首相にとっては来年秋の自民党総裁選をにらみつつ最も望ましい時期を探ることになる。補欠選挙の結果、経済対策での世論の支持がえられれば、年内解散の見方も一部ではくすぶっている」など伝えた。