取材をしたベルリン支局長とのトーク。オルバン首相はもともとは親欧米路線だったという。最初は反ソビエトの党首として注目された。親欧米路線を掲げ、1998年には首相となった。ところがその後選挙に敗北するとそれをきっかけに今の反EUに転換し、首相に返り咲きした。転換の背景には支持層が地方の比較的貧しい人たちでEUに加盟しても暮らしは豊かにならず、性の多様性の尊重などを押し付けてくると不満を感じる人が少なくないという。EUと戦う指導者だとアピールし支持を集めてきたという。EUとの今後の関係について、焦点となるのが今年7月からハンガリーが議長国となること。議長国は任期中に重視する政策テーマを設定するなどする。オルバン首相はロシアのウクライナ侵攻をめぐり、EUの軍事支援に反対し、停戦協議が必要だと主張。この主張はトランプ氏が返り咲けば強まる可能性もある。