ワシントン支局・高木優支局長が解説:今後の選挙戦について「共和党は、銃撃事件以降、トランプ前大統領のもとで一段と結束を強めており、この段階から候補者を選び直す民主党は、相当不利な立場にあるというのが一致した見方。ただトランプ陣営の内心はやや複雑なよう。本音では、求心力を失っていたバイデン大統領のほうが戦いやすかったと見ていた向きがあり、世論調査でも共和党支持者のほうがバイデンの選挙戦継続を望んでいたという皮肉なデータもある。こうした中、民主党がもくろむのは、危機感をばねに党が結束し、反トランプ票や無党派層を取り込むシナリオ。バイデン大統領のこの段階での決断が、民主党にチャンスを生み出すのか、世界の目が注がれることになる」。