アメリカ・トランプ次期大統領とウクライナ・ゼレンスキー大統領が会談。トランプ氏は大統領選挙の選挙戦の間から「自分が当選したらウクライナの戦争を24時間で解決してみせる」「1月20日の大統領就任式までに解決してみせる」などと発言している。この発言を受け、ウクライナ側ではトランプ氏がウクライナへの軍事支援を縮小、止めるなどしてウクライナがロシア軍への抵抗が難しくなる状況になった上で、国土奪還を断念させられた上で停戦に応じるよう圧力が強まるのではないかといった懸念が高まっている。今回の会談でゼレンスキー大統領としては、ウクライナ側の考えをトランプ氏にしっかり伝えることが重要だった。会談後、ゼレンスキー大統領はSNSに投稿し、良好かつ生産的な会談だったとした上で「私たちは戦争をできるだけ早期に公正な形で終わらせたい。公正な平和について話し合った。」と投稿し、公正を強調。ゼレンスキー大統領としてはトランプ氏が停戦を急ぐあまり、ロシアがウクライナの領土を多く奪ったままであったり、軍事侵攻による犠牲や破壊についてのロシアの責任を問わないとなれば、ロシア側に都合のよい停戦で公正ではないという主張とのこと。ウクライナ政府は、イエルマク大統領府長官を米国に派遣し、バンス次期副大統領などと会談させていると伝えられている。「公正」をキーワードにした外交を活発化させているとみられる。