来週20日にトランプ氏の大統領就任式が行われる。連邦議会ではトランプ氏を支える閣僚候補の公聴会が相次いで開かれている。16日に行われた財務長官候補のベッセント氏はトランプ新政権で最も注目されている政策関税の引き上げについて発言した。ベッセント氏は、トランプ氏が関税引き上げを外交における交渉材料として使うこともあると堂々と認めた。トランプ氏としては就任初日に関税を引き上げることで世界に対して米国ファーストの姿勢を鮮明にし力強さを示したいという思いもありそう。トランプ氏はこれまでに、すべての国からの輸入品に一律10%から20%の関税をかけると表明しているほか特に中国からの輸入品には一律60%の関税をかけるとも主張している。トランプ氏は今週14日、外国からの関税などの収入を徴収する新たな政府組織、外国歳入庁を大統領に就任する20日に新設すると公表している。