トヨタ自動車がきょう発表した去年4月から12月までの9か月間のグループ全体の決算は、売り上げに当たる営業収益が前の年の同じ時期より4.9%増えて、35兆6735億円と、この時期として過去最高となった。しかし、本業のもうけを示す営業利益は13.2%減って、3兆6794億円となり、2年ぶりの減益となった。これは国の認証試験の不正問題で日本での販売が減少したほか、一部の車種のリコールに伴って、北米でも販売が減少したこと、さらに職場環境の改善への投資や、労務費の負担が増加する仕入れ先への支払いを増やしたことなどが要因。最終的な利益については、3.9%増えて、4兆1003億円だった。またオンラインで開いた決算説明会で、宮崎洋一副社長は、アメリカのトランプ大統領の政策による影響について、どう対応するべきか、何が起こるのか、いろいろな要素があって、シナリオを1本にできないのが今の状況だ。われわれの判断や向かう方向が一緒に頑張っている皆さんに大きく影響するので、決めるべきタイミングを慎重に判断していきたいと述べた。