ロシアによるウクライナ侵攻開始からまもなく3年が経とうとする中、アメリカ・トランプ大統領とロシア・プーチン大統領との電話会談が行われた。米ロ首脳による会談は侵攻後初めて。1時間半に及んだ会談ではロシアとウクライナとの停戦に向けた交渉を開始することで合意。今後はサウジアラビアで対面での会談を開く可能性があるとしていてトランプ氏はそう遠くない未来に停戦が実現するとの考えを示した。またトランプ氏はウクライナのゼレンスキー大統領とも電話で協議。プーチン氏との会談の内容を共有した。ただ、交渉において懸念されるのがトランプ氏のウクライナ軽視の姿勢。ウクライナは南部クリミア半島をロシアが併合した2014年、2000年以前にまで国境を回復することを求めているがトランプ氏は「可能性は低そうだ」とした。また、ウクライナが求めるNATO(北大西洋条約機構)への加盟についても「現実的ではないだろう」とウクライナ側の要望について消極的な姿勢をあらわにした。一方で、トランプ政権はベッセント財務長官をゼレンスキー氏のもとに派遣。アメリカが支援を続ける見返りとしてウクライナにレアアースなどの資源の供給を求めたとみられていて停戦後を見据えたトランプ流の取引、ディールが進んでいる。ゼレンスキー氏が、そのディールに乗り、停戦交渉が前に進むのか先行きは不透明なまま。ウクライナ・キーウの映像。