ホワイトハウスは、サウジアラビアで開かれたロシアとウクライナ両政府との高官協議の結果、黒海での安全な航行の確保や武力行使の排除などで合意したと発表した。また、エネルギー施設への攻撃停止の実現に向け具体的な措置の策定で一致した。ロシア側の発表によると、攻撃の対象外となる施設には原子力発電所や燃料貯蔵施設などが含まれるという。一方、ロシア側は合意発効の条件として、食料の輸出などに関係する金融機関や船舶に対する制裁解除を要求している。トランプ政権は今後、停戦ラインを確定させて全面的に停戦する構想を描いているが、エネルギー施設への攻撃停止は守られておらず、今回の合意が停戦実現につながるかは不透明。