アメリカのトランプ大統領は、9日に発動したばかりの相互関税の一部について、報復措置を取っていない国に対し上乗せ分の90日間一時停止することを発表した。全世界を対象にした10%の一律関税は維持する。トランプ大統領は、75カ国以上が問題の解決策を交渉するよう求めてきていると強調している。一方84%の対抗関税を表明している中国に対しては関税を125%に引き上げると宣言した。一時停止の理由についてトランプ大統領は、みんなちょっと過剰に反応している、神経質になりすぎ、怖がりすぎだと語り、金融市場の動きが判断材料になったことを認めている。9日のニューヨーク株式市場では、相互関税の一時停止が伝わるとダウ平均株価は急反発し4万ドル台を回復した。値上がりの幅は史上最大となった。