NYダウは相互関税発表前の水準に。日経平均も3万8000円台を回復した。米中の追加関税は、90日間の大幅引き下げで落ち着いた。中国は、アメリカからの輸入制限を始めとした非関税措置の停止または撤廃にも同意したということ。合意に至った背景について、交渉を主導するベッセント財務長官は「米中には共通の利害があり、”どちらもデカップリングは望まない”この点で一致した」などと述べた。中国は工場などでアメリカからの注文が減少。アメリカでは港に届くコンテナの数がコロナ禍よりも減ったという。数週間以内に再度協議するということだが、新たな合意に至るかは不透明。アメリカが中国に課した関税30%の一部は合成麻薬「フェンタニル」の流入を巡るものとしていて、中国政府は今も強く反発している。