大和証券キャピタル・マーケッツアメリカ・シュナイダー恵子さんが解説。シュナイダーさんは「前日に大幅高した反動とエヌビディアの株価も4月から4割近く上昇していたためマーケットは引け前で売られた。エヌビディアの株価は決算を受け初動は上昇。売上利益が予想を上回った。データセンターは予想をわずかに下回っている。今回の決算は説明会で詳細を見極める。エヌビディア決算で投資家は対中輸出規制を受けた低価格AI半導体H20は中国への輸出規制の対象となりエヌビディアはすでに45億ドルの減損を計上。6月にも中国向けにH20より3割ほど安くした新製品の量産を開始すると報じられ詳細が注目される。次世代半導体ブラックウェルの供給体制。ブラックウェルはサーバー組立時に技術面での問題が相次ぎ供給の遅れが懸念されていたが最新の報道ではこれらの問題は解消されたという。今後はどれほど生産が加速するかに焦点が移る。トランプ大統領が中東訪問でサウジやUAEからデータセンターへの大型投資を獲得したように今後の関税交渉では半導体がカードとなりそう。クラウド大手4社の設備投資計画で関税発動後の4-6月期以降も力強い伸びが期待される。アメリカ企業にとって90年代以降、中国などに工場を移してコストを下げるビジネスモデルが主流だったがここからの経営戦略はAIによるコスト削減がドライバーになると考えている」などと述べた。