日本製鉄によるUSスチールの買収計画。アメリカのトランプ大統領は、ペンシルベニア州のUSスチールの製鉄所で行われた集会で「USスチールの全従業員は5000ドルのボーナスを受け取る」等と述べた。日本製鉄がUSスチールに今後140億ドル(2兆円規模)の投資を行うことも明らかにした。これに先立ち日本製鉄の森高弘副会長は「世界の舞台でUSスチールを一変させる 巨額の投資を始める」などと表明した。ただトランプ大統領からは「最重要は米によるUSスチールのコントロール そうでなければ取引はしなかった」という発言も。演説では買収計画を正式承認したかは言及しなかった。演説の後、最終合意に至ったのか記者団に聞かれると「私が最終合意を承認しなければならない まだ最終案は見ていない」と答えた。一方の日本製鉄は、米政府と国家安全保障上の懸念払拭のため協定を結ぶ方向で詰めの交渉を進める方針。鉄鋼産業保護を約束する姿勢を示すことで完全子会社化の実現を目指すことにしている。