世界各国に50の言語でニュースを伝える「VOA=ボイスオブアメリカ」に異変が起きている。3月までホワイトハウスで勤務していたパッツィー・ヴィダグスワラさんは、その時以来3影ぶりにアメリカの国会議事堂を訪れた。トランプ政権は3月14日、VOAの予算削減と記者などの従業員欠職を決定。VOAをめぐる裁判では4月連邦地裁は「従業員の雇用をもとに戻す」という命令が出ていたが、控訴審では裁判中に従業員を復職させる必要がないと判断が出された。VOAは3月以来、全体の85%以上の従業員が職を失っている。ヴィダグスワラさんは「メディア全体にあらゆる種類の政権の圧力がかかっている」と警告した。これまで東京支局長などを務めてきたスティーブ・ハーマン氏は「不幸にも世界では仁卒で偏りの少ない人々がいいアピール」と話していた。