日本とアメリカの相互関税は当初の25%から交渉を経て15%で合意となった。その裏でアメリカでは関税発動前に医薬品を大漁輸入する動きが出ている。アメリカの今年2月と3月の医薬品輸入額を比較すると210億ドル(約3兆円)増加している。そもそも相互関税は輸入国と輸出国で関税の負担を対等にするのが本来の形だが、トランプ大統領は貿易赤字解消のためにアメリカに輸入されるあらゆる物の関税を一方的に上げると宣言している。これが医薬品の大量輸入につながったという。アメリカでは医療費が高額なため市販薬を使う人が多く、そのため世界の医薬品売上高の45.5%をアメリカが占めている。ただ医薬品の多くはアメリカ以外で製造されており、これをトランプ氏は貿易赤字拡大の要因と捉えて今後一部医薬品や医薬品原料の輸入に最大200%の追加関税をかける可能性を示唆した。だから医薬品の大量輸入が行われたとのこと。