アメリカの憲法では関税をかけることができるのは連邦議会だが、トランプ大統領は独断で勝手に決めており、憲法違反ではないかと裁判になっている。アメリカには国際緊急経済権限法という法律があり、国家の非常事態の場合は例外的に大統領が輸出入を制限できるというもの。その法律を根拠として相互関税をかけている。貿易赤字=非常事態と捉えている。国際緊急経済権限法には大統領が輸出入を制限できるとは書いてあるが、関税については明記されていない。そもそも関税を支払うのは輸入する側。トランプ大統領がかけた関税はアメリカの輸入業者などがアメリカ政府に納めるもの。そこで関税が高くなって損をしたアメリカの企業などがトランプ大統領を訴えた。裁判は日本と同じように参審制で争われ、一審で違法判決、二審でも違法判決が出たところ、トランプ政権は最高裁判所で判断してもらうことに。