UAEのドバイで開かれているCOP28。「化石燃料」に対する文言で合意が得られず、会期の延長が決まった。COP28は世界全体の気候変動対策の進捗をはじめて評価するグローバルストックテイクがはじめて行われた。対策強化にむけ、「化石燃料の廃止」をめぐる文言をどう盛り込むかが焦点となった。議長国が発表した草案では、「削減する」という表現に留まり、欧米の先進国や島しょ国などが求めた「段階的な廃止」が言及されておらず合意に至らなかった。各国の合意を得るための文言を見出す作業が難航している。立場の違いを乗り越え、気候変動対策で協調できるか、正念場を迎えている。