本日のプログラムはショスタコーヴィチ作曲「ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 作品77」。ことし没後50年を迎えたドミトリー・ショスタコーヴィチはロシア革命や2度の世界大戦など激動の時代を生きた作曲家。ヴァイオリン協奏曲第1番は、第2次世界大戦後の1947~48年にかけて作曲されたが、旧ソ連で政策に合わない芸術や文化を取り締まる粛清(ジダーノフ批判)が行われていたためスターリンの死後、完成から7年経った1955年に初演された。全4楽章で構成され、独奏ヴァイオリンはほぼ休むことなく演奏される。超絶技巧が必要な難曲。イスラエル生まれで注目の新星ヴァイオリニスト:ヤメン・サーディがソロを務める。2022年に25歳の若さでウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任した。第3楽章の長大なカデンツァに注目。