米国のブリンケン国務長官は20日、パレスチナのガザ地区での停戦と人質の解放に向けた協議の仲介国であるエジプトとカタールを訪れ、最新の情勢について意見を交わした。一連の会談を終えたあとブリンケン長官は記者団に対し「日を追うごとに地域の情勢が悪化するおそれが高まっているため時間が重要になっている」と指摘した。そしてハマスに対しイスラエルとハマスの隔たりを埋めるための新たな提案を直ちに受け入れるよう重ねて求めた。そのうえで「われわれはこれからの数日間、可能なかぎりのことを行うつもりだ」と述べ、エジプトやカタールとともに合意の実現に向け、引き続き取り組むことも強調した。次の協議は22日と23日にエジプトで行われる予定だと伝えられているが、ハマスとイスラエルの間の溝は依然深く、停戦が実現するめどは見通せないまま。