埼玉県・熊谷市の病院では路上で熱中症になる患者が増えているという。先週土曜日にもそれぞれ路上で倒れていた70代男性と80代女性が熱中症で搬送された。路上で熱中症になってしまう理由について医師は「アスファルトも熱せられて建物からも熱が出てくる。四方八方から包み込むように体が暑さに包まれてしまう。熱のストレスを強く受けて倒れてしまうことがある。」などと説明した。この病院では搬送される人の約4割が路上で熱中症になっているという。路上ではどういったことに気をつければいいかについて医師は「なるべく日陰を歩き、こまめな水分補給も大切。具合が悪くなったときはすぐ日陰に行って体を休めていただきたい。」などと説明した。こうした路上での熱中症を対策できるアプリもある。3年前、番組が取材した「日陰マップ」だ。建物などの影を地図上に表示できるものだったが2023年には現在地から目的地まで日陰を優先したルートを表示できる「日陰ルート」が追加された。「日陰率」も表示されるため通常ルートと比べてどのくらい日陰を通るか比較することもできるという。サーモカメラで見てみると日陰は日なたに比べると6℃も低くなっていた。こうした日なたを避けられるアプリだが、先月さらに追加された機能が暑さ対策スポットを探せるというもの。人がくつろいでいるようなアイコンは冷房の効いた休憩所である「クーリングシェルター」の場所を示している。アプリではさらに水飲み場や給水機が設置されている「給水スポット」の場所もアイコンで表示されるとのこと。東京はきょうも35℃まで上がる予想。過去最長と並ぶ9日連続の猛暑日となる見込みで、熱中症には厳重な警戒が必要。