動物園のの役割は4つあるが、種の保存や教育・環境教育、調査・研究という社会的な役割を動物園がになっていこうという動きが進められている。その役割を果たすために今注目されているのが、アニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方。この単語自体は動物の身体的心理的な状態という意味だが、この状態を科学的根拠に基づいてしっかり判断し、動物たちが暮らしやすい環境を整えるという取り組みがなされている。例えば日本動物園水族館協会は動物ごとに施設のガイドラインを設定している。ホッキョクグマは野生下で泳ぐという行動をするが、動物園でもそれができるようプールには全身が沈む3mという基準を設けている。さらに動物園で人気のふれあい体験も動物に負担をかけないような形で見直しがされてきている。例えばモルモット、甲府市の動物園ではコロナ禍でプログラムが中止なったことをきっかけにモルモットが人を怖がるようになったという。そこで週に1度地元のボランティアに餌やりに来てもらい、飼育員以外の人に慣れてもらうようにしている。今ではモルモットの生態や触り方を教えながら、地元の保育園などでふれあい体験を実施しているという。ふれあい体験はとても重要な学びの場でもあるが、一方で動物の負担を考えるようになっており、動物園によってはモルモットに直接触らずに動きを観察することで生態について学びを深める取り組みをしているところのある。動物の負担を考えながら私たちが生き物に対する理解を深めるという方法が模索されている。さらに獣舎などのハード面でも見直しがされており、2020以降に関東甲信越だけでも動物福祉の向上を目的に獣舎などを建て替えたり増設した動物園は12園ある。動物への向き合い方がこれからどんどん変わっていくのかもしれない。松本さんは「秋の行楽シーズンで動物園に行く機会もあるかと思うが、こうした飼育や展示の方法が変化したこと通じて動物のことをより深く動物のことを知り学ぶ機会に繋がれば良い」などと話した。
