去年11月中国南部の広東省で開かれたニシキゴイの品評会を紹介、中国各地の愛好家たちが参加した。大正三色などがおり形や色などバランスの良いコイが高く評価されるという。審査委員の中には日本の養殖業者の姿もある。中国ではコイは縁起物として親しまれてきた。観賞用のコイは江戸時代の日本で突然変異で出現し改良を重ね今の姿になった。1972年の日中国交正常化の際には当時の田中角栄総理大臣が周恩来首相にニシキゴイを贈呈し外交の場にも登場した。愛好家のレンさんは旅先の日本でニシキゴイを見て気に入り、30年ほど前から飼育を始めた。中国の愛好家が頼りにしているのは輸入業者、沙車さんは養殖技術を活かして日本から輸入したニシキゴイを輸入販売してきた。中国側の措置で輸入を停止されていた期間は買い付けを断念せざるをえず一部種類が在庫切れになった。輸入ができるようになるとの情報を得ると広島、福岡で買い付けを行った。小さいまま売られるものもいるといい今後も技術を磨き続けたいとした。