新潟県の佐渡島の金山が世界文化遺産として登録されることがインド・ニューデリーで開かれているユネスコの世界遺産委員会で決まった。決定の瞬間、会場に集まった人たちからは歓声が上がり「最高にうれしい。やっと登録されたという思い」と話していた。日本が世界文化遺産として推薦する新潟県の佐渡島の金山の審議は日本時間のきょう午後1時半過ぎに始まり、全会一致で世界文化遺産として登録することが決まった。佐渡島の金山を巡っては韓国政府が朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だとして反発し、日韓両政府が話し合いを続けてきた経緯があるが審議では韓国も委員国の1つとして登録に同意した。登録決定を受けて日本政府の代表は「佐渡島の金山におけるすべての労働者、特に朝鮮半島出身労働者を誠実に記憶にとどめつつ、韓国と緊密に協議しながら佐渡島の金山の全体の歴史を包括的に扱う説明展示戦略および施設を強化すべく引き続き努力していく」などと述べた。今回の決定で国内の世界遺産は文化遺産と自然遺産合わせて26件になる。