東海東京証券アメリカ・芝田達裕の解説。芝田さんは「マイクロソフトのAIに関するスタンスが微妙に変わってきたと見ている。2月、2カ所のデータセンターと契約解除、3月、コアウィーブとの契約を一部解除。ナデラCEOは急拡大する需要に対応するため、今年度もAI開発に800億ドル投資するとしているが、一方でAIインフラは過剰とも述べており、スタンスを見直す動きと見受けられる。自社開発のAIモデルMAIの稼働テストも進めていると報じられた。オープンAIとの契約は2030年まででその後をにらんだスタンスの見直しを進めていると考えられる。マイクロソフトは量子コンピューター用のチップマヨラナ1を発表。チップは100万量子ビットを実現するとし、数年以内の実用化に自信をみせている。量子コンピュータ用のチップが中枢を担う新たな技術の実用化に自信を深めていることもあり、既存のGPU、画像処理半導体を大量に使用するデータセンターの一部を解除し、巨額投資をしてきたオープンAIとも距離を置き始め既存技術から次へ移行する歩みを見せていると考えている。量子コンピュータはアマゾンやグーグルなども開発を進めており、実用化は少なくとも15年以上先としていたエヌビディアも20日、初のクオンタム・デイを開催、実用化に向けた道筋が議論される。先端技術の次のページは量子技術で開かれようとしているとみている」などと述べた。
URL: http://www.nyse.com/