東海東京証券アメリカの武井章浩さんに話を聞いた。リンデの4-6月期の決算は売上は市場予想を下回ったが、利益は予想を上回り、年間の1株利益見通しも上方修正した。次世代のエネルギーとして加速的に市場が拡大すると予想されている水素の製造でも市場に高く評価され、株価は過去最高値の水準で推移している。リンデはニューヨーク州ナイアガラの滝近くに「グリーン水素」製造設備を建設すると発表している。武井さんは「エクソンモービルはCO2を回収し、輸送など手掛けるデンベリーを49億ドルで買収すると発表した。デンベリーが持つパイプラインは全米最大規模と言われている。エクソンは脱炭素化が難しいと言われる鉄鋼やセメントに対してCO2回収サービスを提供する事業の強化を鮮明に打ち出した形。このようなビジネス市場規模が2050年までに4兆ドルになると見込んでいる」などと話した。