今年のアメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補者選びは現在も続いているが、トランプ前大統領がヘイリー元国連大使を20ポイントほどリードしている。トランプ氏は演説の中でヘイリー氏本人への批判を珍しく口にせず余裕の姿勢をアピールした。ただ、4つの事件で起訴されたトランプ氏にとって今後の裁判や本選の資金温存のためにも共和党内の戦いを一刻も早く終わらせたいのが本音。一方でヘイリー氏は敗北を受けても「トランプ氏がバイデン氏に勝てるとは思わない」と述べて戦い続けることを宣言した。しかし、自らの地元であるサウスカロライナ州で破れたことで撤退の圧力が強まることは避けられず、その判断は予備選が集中する来月5日のスーパーチューズデーに持ち越されることになる。