外国為替市場の円相場は現在1ドル155円22~23銭で取引されている。円安の要因はアメリカのインフレのしつこさ、経済の強さだという。今月10日に発表されたアメリカの先月の消費者物価指数の伸びは市場の予想を上回りインフレのしつこさを示した。個人消費を示す小売業の売り上げ高は好調、雇用も強く賃金は下がる気配がない。FRBのパウエル議長は先週、利下げに踏み切るまでにはさらに時間を要するとの認識を示した。日銀は今日から金融政策決定会合を開くが市場では政策変更はないとの観測もある。政府・日銀が市場介入に踏み切るかが最大の焦点になっている。鈴木財務大臣は適切な対応につながる環境が整ったと捉えられても構わないと述べた。