外国為替市場でおよそ34年ぶりに1ドル155円を突破。歴史来的な円安水準が続く中で日本銀行はきょうから金融政策決定会合を開く。日本時間きのう夜、1ドル155円台まで下落した円相場はきょうも155円台前半で推移。1990年6月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準。節目の155円を超えたことで市場では政府日銀による為替介入への警戒感が高まる。円安について問われた鈴木財務大臣はコメントを避けた。円も含めて各国通貨に対して米国のドルだけが高い「独歩高」の状況が続いていることに加えて米国の利下げ開始時期の観測が後退。市場関係者からは「為替介入しても無駄になる投機筋を喜ばせるだけだ」との指摘がある。日銀はきょうとあす金融政策決定会合で追加の利上げは行わない見通し。植田総裁は政策決定後の会見で円安が物価に与える影響や今後の利上げの見通しをどう語るかが焦点となる。