ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価が一時値上がりし、史上初めて4万ドルを超えた。利下げに対する期待、生成AIの将来性が大きな要因といえそう。15日に発表された消費者物価指数は伸びが鈍化し、重くのしかかっていたインフレへの懸念が和らいだ。FRB(連邦準備制度理事会)が利下げを思ったより早く始めるのではとの観測が広がったことが、株価上昇の要因。生成AIの心臓部にあたる半導体を作るメーカーなどに買い注文が集まった。今後、注目すべきは米国のインフレが本当に収束に向かうか。インフレのしつこさを示すものが出てくれば株価は下落する可能性がある。米国経済を壊すこと無くインフレを収束させられるかどうか、当面はFRBの利下げがいつ始まるのかとの見通しが株価を左右することになりそうだ。