フランスでAI映画祭が開かれた。生成AIは映画の可能性を広げるのか。今年4月にフランス南部で開催された国際AI映画祭。最先端の技術を取り入れることにより、映画の可能性を広げることが狙い。初開催だが、世界各国から500を超える短編作品の応募があった。会場にはクロード・ルルーシュさんも登場。審査を通過した作品が上映された。架空の人体実験を題材にした都市伝説を描いた物語やくまと人間との交流を描いた作品など生成AIによって映像が描かれ、中には脚本が書かれたものもある。映画祭の実行委員長は生成AIが映画の新しい時代を開くと強調。生成AIを巡っては映画や映像業界の関係者から懸念の声も出ている。一昨年にはハリウッドで俳優組合がAIから俳優の雇用や権利を守る規制などを求めてストライキを実施。先月には、アメリカの娯楽大手などが生成AI作成の画像が著作権を侵害しているとして新興AI企業に対し訴訟を起こした。ガレさんは生成AIへの依存が想像力や多様性が損なわれることに繋がると懸念を示している。生成AIが作る作品は、あくまで過去に人間が作った名作の真似事にすぎないと指摘する。一方、AIを使ってみて考えが変わったというクリエイターもいる。映画の可能性を広げてくれるかもしれないと実際に使ってみて思うようになったという。