アイリスオーヤマは王子ネピアの赤ちゃん用 紙おむつ「Genki!」ブランドのライセンス契約を結んだことを発表。ECサイトで販売を開始する。王子ネピアは今年9月子供用 紙おむつ事業から撤退。アイリスオーヤマは生産設備の一部を買い取り来年上旬にも生産を開始する。厚生労働省によると今年上半期に生まれた赤ちゃんは32万9998人。このペースで行くと今年の出生数は70万人以下の公算大。少子化によりベビー市場が縮小傾向にある中、このタイミングであえて参入を決めた理由について、アイリスオーヤマ・大山晃弘社長は「出生率は下がっていくと考えているがゼロにはならない。われわれにとっては新規事業ですから新しい売り上げや規模を獲得できるチャンスだと」とコメント。アイリスオーヤマが紙おむつを生産するのは自社の飲料工場。小さいけど重い飲料と軽いけどかさばる紙おむつを組み合わせて運搬することで物流の効率化を図る。そしてマスクなど不織布生産のノウハウを生かした製造とECサイトによる販売の両方を担うことで収益を見込んでいて、2030年に100億円の売り上げが目標。また大人用 紙おむつについても「これまでのノウハウを生かして今後展開を検討していきたい」としている。