アメリカ大統領選挙は日本時間今夜8時から各州で順次投票が始まり、明日午前から開票作業が始まる。激戦7州の支持率は(平均)トランプ氏48.6%、ハリス氏47.7%と大接戦で、結果は予想がつかない。米国は時差があるため、開票作業は東から西に向かって順次始まる。東部ペンシルベニア州ではトランプ氏、ハリス氏両候補が集会を行った。選挙人の数が19人と激戦州の中で最も多く、この州を制した候補が勝利に大きく近づくと考えられる。ただ、ペンシルベニア州は開封に時間がかかる郵便投票と期日前投票の開票作業が当日まで行われないため、結果はどちらかの候補によほどの勢いがないと長時間、判明しない可能性が高くなっている。4年前、バイデン大統領はペンシルベニア州で勝利を確実にしたことを受けて大統領選挙での当選を確実にしたが、開票開始から4日後だった。激戦州、アリゾナ州とネバダ州はどちらもヒスパニック系が多く民主党が支持基盤としてきたが、ハリス氏は支持を固めきれていないと指摘されている。バイデン政権が法的な手続きを経ずに入国した人たちを不当に優遇しているとして、国境管理政策に不満を抱いているヒスパニック系も多いことが背景にあるとみられ、終盤、トランプ氏が支持を伸ばしていた。ただ、この2州で開票が始まるのは日本時間、明日午前11時以降で郵便投票も多く、開票作業は時間がかかるとみられている。英国の経済誌「エコノミスト」は比較的、結果が早く判明し勝敗の行方を占う指標にできる激戦州に南部ジョージア州と中西部ミシガン州を挙げている。着目しているのが得票率の差。フロリダ州は、開票作業が全米でも早いことで知られ開票日当日中に、最終結果が分かる可能性もある、などと伝えた。