ベトナムの首都・ハノイから南に約1100kmに位置するホーチミンは人口約90万人とベトナム最大の都市であり、ベトナム経済の中心地でもある。また“東洋のパリ”と呼ばれたフランス統治時代の影響が残る町並みが特徴。市内には市民の足として無数のバイクが走り回っている。ベトナムは世界でも有数の親日国でもあり、日本ブランドのバイクが人気。2023年のGDP成長率は5%だったが2024年1~9月期は6.8%と東南アジアでトップクラスの成長を達成している。ベトナム政府は今年の成長率目標を当初6~6.5%としていたが、7月に6.5~7%へと引き上げた。また2023年の小売・サービス売上高は約38兆円と前年比9.6%増。今年1~9月実績も前年同期比8.8増となっている。いまホーチミンでは「おでん」が人気。伊藤忠商事の子会社であるホーチミンのファミリーマートでは日本でもおなじみのおむすびやフライドチキンも売っている。其の中でも好評なのがトムヤムクン味のおでん。さつま揚げやちくわなど日本でもおなじみの具材とスパイシーなだし汁の両文化が組み合わさったおでんは多くの人に支持されている。ホーチミンのZ世代に人気のスポットはカフェ。おしゃれなカフェで撮影しSNSで発信するのがZ世代では当たり前の日常になっている。ベトナムのカフェ文化はフランスから持ち込まれたのが始まりと言われているが、ベトナム中部の高原地帯がコーヒーの栽培に適していたことがその発展につながっている。ベトナムはブラジルに次ぐ世界第2のコーヒー豆の生産国であり、日本が輸入しているコーヒー豆の約25%がベトナム産。ホーチミンには“裏原宿”と呼ばれる場所がある。それがベトナムのローカルアパレルブランドがある地下街「The New Playground」。ここにはベトナム人デザイナーがプロデュースしたベトナム発のブランドが約30店舗ほど入っていて価格は1000~3000円台が中心。ベトナムはファッションに敏感な方が多い。