茨城県の水戸市内を中心に20あまりの高齢者施設を運営している社会福祉法人。深刻化する人手不足を補おうと20人ほどの外国人材を採用している。ベトナム人のハー・トゥ・マイさんは3年前に働きはじめた。介護福祉士の国家資格を取得し貴重な人材として活躍している。外国人材の採用担当の伊藤浩一さん。ベトナム人の採用が昨年度は半減し、焦りをつのらせている。介護人材の獲得のために伊藤さんたちはベトナムを訪れた。高い経済成長を続けるベトナムでは平均月収が1年で8%上昇するなど大きく伸びている。伊藤さんはハノイ市の介護を学べる短期大学を訪れ、説明会を実施した。頼ったのはマイさん、母国語で日本の介護の魅力をアピールした。さらに、伊藤さんたちはタインホア省の高校を訪れた。地方にまで足を運び、多くの人材を獲得しようとした。就職後のキャリアについても様々な選択肢を示した。今回、5つの学校を訪れた伊藤さんたちは優秀な若者に茨城を選んでもらうためにベトナム各地で粘り強く活動を続けていく必要があると感じている。