ドイツ・フォルクスワーゲンは、ヨーロッパ市場の需要の落ち込みや、中国のEVメーカーなどとの競争の激化にともなって、コスト削減が必要だとして、今月、国内の工場の閉鎖を検討していることを明らかにした。工場閉鎖が実現すれば、1937年の創業以来初めて。ドイツ国内の6つの工場、合わせて12万人以上の従業員の雇用を保証する協定も破棄。これを受けて、従業員の多くが加入する労働組合とフォルクスワーゲンとの労使交渉が25日に始まった。労働組合は、工場の閉鎖と人員削減に強く反対していて、交渉が行われる会場前の広場には3000人以上が集まった。労働組合は今後、ストライキを行う構えを示していて、交渉は難航も予想されることから、ドイツ経済への影響が注目されている。