イランの国営メディアは、ライシ大統領が死亡したと伝えた。ダムの完成式に出席するため、ヘリコプターで山岳地帯を飛行していたところ悪天候のため墜落したという。国内情勢にどんな影響が出るのか?現代イスラム研究センター・宮田理事長は「イランで最も絶大な権力を握っているのは最高指導者ですので、ハメネイ最高指導者がいる限りはイランの内政、外交はそれほど大きな変化はないと思う」とした。ライシ氏は2021年に国家ナンバー2にあたる大統領に選出された。反米の保守強硬派として知られ、ガザ情勢をめぐりハマスを支持しイスラエルや米国との敵対姿勢を強めていた。今後の中東情勢への影響について宮田理事長は「イランの方も戦争はしたくという思いはある。イランとイスラエルの関係がすぐ緊張していくという可能性はない」とした。