イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦と人質解放に向けた交渉に進展が見られない中、アラブ系米国人などが即時停戦を求め、首都・ワシントンのホワイトハウス前で大規模な抗議デモを行った。抗議デモはアラブ系米国人の団体が呼びかけたもので、全米各地から数千人が集まり、ホワイトハウス前の広場を埋め尽くした。参加者たちは「パレスチナに自由を」や「イスラエルへの軍事支援をすべて止めろ」などと書かれたプラカードを掲げて即時停戦を求めるとともに、イスラエルへの軍事支援を続けるバイデン政権の対応を厳しく非難した。イスラエルを支持する声も根強い米国だが、その一方でガザ地区の住民の犠牲が増えるにつれ、イスラエルへの軍事支援を継続しているバイデン政権への反発も強まっていて、秋の大統領選挙にも影響を与える可能性が指摘されている。