11月のアメリカ大統領選挙に出馬する民主党・ハリス副大統領は6日、中西部・ミネソタ州のワルツ知事を自らの副大統領候補として起用することを明らかにした。ハリス氏はワルツ氏について「中流家庭のために戦うという信念が強い」などとSNSに投稿し、副大統領候補に起用した理由を説明した。60歳のワルツ氏は連邦議会の下院議員を経て2019年から州知事をつとめていて、激戦州が多い中西部・ラストベルトでの支持拡大が期待されている。また農村部に基盤を持つワルツ氏の起用により都市部に強いとされるハリス氏の支持層を広げる狙いもあるとみられる。ワルツ氏について専門家は「ワルツ氏はミネソタ州で進歩派が魅力に感じる政策を実現してきた。環境問題や銃規制、教育支出、公民権に関する政策だ。彼は労働組合からの支持も厚く労働者階級に人気だ。」と話す。一方で選挙結果を大きく左右する激戦州についてはワルツ氏を副大統領候補に選んだことが有利に働くかは分からないという。