京王線の新宿駅~笹塚駅間の一部は地下を通る。この区間には1964年から14年間使われていた旧初台駅がある。利用客が増加したため車両を増やして運行本数を増やしたが、ホームの長さは6両に合わせて作られていた。旧初台駅のホームを延長するには大規模な工事が必要で、運休させなければいけなかった。そこで京王電鉄は新たな線路を引き、新しい初台駅と幡ヶ谷駅を作った。もともとの駅は廃止することになったが、特に利用客の多かった新宿~笹塚間の混雑を解消するために電車は走らせて運行本数を増やした。今でもその車窓から旧初台駅を見ることができる。資材置き場や災害の避難場所として残している。
